中板橋駅の内科・腎臓・リウマチ・皮膚科|隼聖内科クリニック

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睡眠時無呼吸

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睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、平均して1時間に5回以上無呼吸が見られる場合はこの疾患と診断されます。
日本における睡眠時無呼吸症候群患者さんの数は2,200万人(30-69歳人口の32.7%)と言われていて、そのうち適切に治療を受けているのはその1割程度と言われています。
睡眠中に何度も息が止まると、眠りの質が悪くなり、寝ても疲れがとれないばかりか日中の眠気やからだのだるさなどの症状がでて社会生活に影響を及ぼすことがあります。また、血液中の酸素が欠乏することによって心臓、脳、血管に負担がかかり、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの重篤な合併症を来たす危険が高まります。そのほか糖尿病、高血圧症などさまざまな生活習慣病への悪影響も報告されています。

原因

睡眠時無呼吸症候群は、空気の通り道(上気道)が狭くなることによって生じる閉塞性睡眠時無呼吸症候群と、脳から呼吸をする指令が来なくなってしまうせいで生じる中枢性睡眠時無呼吸症候群の2種類に分類されます。
閉塞型が最も多く(9割)、肥満と強い関連があります(肥満がなくても起こる場合もあります)。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主な原因として、肥満の他には小さい顎、舌の根元が落ち込む舌根沈下、飲酒、睡眠薬の使用などが挙げられます。また鼻炎などによって鼻づまりがある方も無呼吸になりやすいと言われています。

症状

狭い気道を空気が無理やり通るため、それはいびきとなって現れます。眠っているのに呼吸をしていないため疲れが取れず、日中も体のだるさや頭痛などの症状が出たりします。また、日中の眠気のため、思うように日常生活が送れなくなり、何かに集中することができなくなります。また仕事中の居眠りや、大事な会議で眠ってしまうなど、社会生活にも支障をきたすことがあります。

いびき
疲れが取れない
頭痛
日中の眠気

 睡眠時無呼吸症候群で特に危険なのは自動車の運転などの場合です。睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは、運転中に高率に眠くなり、交通事故を起こす危険性が著しく高くなります。

 

 これまでにも運転中の事故、あるいは鉄道のオーバーランなどで睡眠時無呼吸症候群の関与が判明した事例があり、この病気は安全性の確保に大きな支障をきたします。調査によると、交通事故を起こす確率は、病気でない方よりも約7倍多いといわれています。

そして、睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病との関連も強くあり、無呼吸による低酸素状態は体の心臓や脳などの重要な臓器に大きな負担をかけます。睡眠時無呼吸症候群の人はそうでない人に比べ、糖尿病に1.6倍、高血圧症に2倍、心疾患に3倍、脳血管疾患に5倍もなりやすいというデータがあります。

糖尿病;1.6倍
高血圧症;2倍
心疾患;3倍
脳血管疾患;5倍

睡眠時無呼吸の検査

まずは簡易型アプノモニターと呼ばれる装置で検査を行います。この装置をつけていつも通り自宅で眠るだけですが、この検査では主に鼻や口での呼吸の状態と血液中の酸素濃度を測定します。自宅で簡単に検査が可能なため、スクリーニング検査として広く普及しています。

この検査は当院でもすぐに可能です。

簡易アプノモニターで睡眠時無呼吸症候群を指摘された場合、原則は精密検査を行います。主にポリソムノグラフィー(PSG)という検査が行われ、呼吸状態や血液中の酸素濃度に加えて脳波や筋電図なども測定し、無呼吸の状態や睡眠の質への影響を調べます。PSGは通常入院で行われており、1泊ないしは2泊の入院が必要です。

1時間あたりの無呼吸と低呼吸の平均回数を無呼吸・低呼吸指数(AHI)といいますが、アプノモニター、PSGではAHIを測定し、睡眠時無呼吸症候群の重症度を判定します。また閉塞性・中枢性の鑑別も併せて行うことによって、それぞれの病状に応じた適切な治療方針を提示することができるようになります。

治療

睡眠時無呼吸症候群の治療は、重症度に応じて適切な治療法が選択されます。

軽症から中等症の場合には、主に「マウスピース」が用いられます。 睡眠中に装着することで、気道を確保します。 中等症から重症の場合は、主に「CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸)療法」が行われます。CPAP治療は当院で可能です。また、すでに他の病院でCPAP治療を受けられていて、転居等でお近くにお引越しをされてきた患者様も当院で継続的に同じ治療が受けられます。

睡眠時無呼吸症候群は治療によって劇的に改善することが多く、また、放置すると命に関わる病気への進展とも関連があるため、周りの人にいびきや無呼吸を指摘された、自分が無呼吸かどうか不安、等の心配がございましたら医師にお気軽にご相談ください。

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