トリガーポイント注射とは、肩や腰の押すと痛い部位（トリガーポイント）に局所麻酔薬やビタミン剤などの薬液を注射して長引く肩こりや腰の痛みを改善する治療法です。

【トリガーポイントとは？】
トリガーポイントとは、筋肉が帯状に硬くなっている部分で、東洋医学の「ツボ」とも一致する場合が多く、筋肉と筋膜の間に癒着を形成していたり、痛みのもとになる「発痛物質」が溜まっていたりと、痛みをより強く感じる場所です。この筋硬結がある部位では、神経の活動も過剰になっており痛みをより感じやすくなっていて、局所的に炎症も起きていると考えられています。

トリガーポイント注射はこうした筋肉や筋膜が由来になった痛みに用いられる治療法で西洋医学と東洋医学を組み合わせた治療ともいわれています。

【トリガーポイント注射の効果】
トリガーポイント（押すと痛いツボ）をみつけて、そこに麻酔薬を注射します。 2~4ヶ所が対象で、皮膚から浅い部分（0.5～1cm）に注射します。

トリガーポイント注射の主な効果としては以下のようなものが挙げられます。
　[1]神経による痛みの伝達を一時的に遮断することで、痛みを慢性化させる悪循環を断つことができる。
　[2]筋肉をリラックスさせてコリをほぐし、血行を改善して痛みを軽減する。
　[3] 癒着を剥がす作用（筋膜リリース作用）で筋肉と筋膜の間にスペースができることによる鎮痛効果。
　[4] 発痛物質を洗い流す作用（ウォッシュアウト効果）。
トリガーポイント注射は、このようなメカニズムで、長引く肩こりや腰の痛みを根本的に治療する効果があると考えられます。

当院ではトリガーポイント注射を、肩、背中、腰の痛みに対しておこなっております。トリガーポイント注射は保険診療も適用できます。保険診療の場合、トリガーポイント注射の保険点数は80点（1点=10円）ですので、3割負担の方では、自己負担額は240円です （1割負担の患者さんでは80円です）。これに別途、診察費と薬剤費がかかります。

ご不明点がございましたら、医院にお尋ねください。

隼聖クリニック